2017年11月1日水曜日

カンジダ膣炎の治療に使う膣錠には何があるの?使い方は?

アデスタン膣錠 供給遅延(2018年10月)
https://pharma-navi.bayer.jp/omr/online/notice_info/ADG_PNS_201810020_1538024103.pdf
エンペシド腟錠が一時供給停止となったようです。(2017年11月)
http://pharma-navi.bayer.jp/omr/online/notice_info/EMP100mg_171018_1508466692.pdf


カンジダ腟炎は
カンジダという真菌(カビ)の仲間によっておきる腟炎のことです。
カンジダ自体は消化管や皮膚などにいつもいる菌なので、カンジダがいただけではカンジダ症とは診断できません。症状があってはじめてカンジダ症ということができます。

症状はカッテージチーズのような下り物や酒粕のような下り物がみられ、強いかゆみがあることです。人によっては痛痒いこともあります。


カンジダ膣炎の治療では抗真菌薬の腟錠を使用します。



1日に1錠挿入し6日間続ける腟錠と、
1週間に1錠挿入するタイプがあります。
1週間後効果の確認を行い症状が軽快していない場合にさらに追加できます。

基本的には1日1回タイプを使用しますが、通院困難な場合には週1回投与のものを使います。治療効果は1日1回タイプのほうが優れているとされています。

膣内にうまく挿入できないと途中で落下してしまうケースも有り、週1回投与の場合には十分な効果が発揮できないこともあります。


膣剤の正しい投与の方法


手をきれいに洗い、しゃがんで腟錠を指先で、膣のできるだけ奥の方に挿入します。
陰部も清潔で手もキレイになっている入浴後に投与するのがおすすめです。



挿入が浅いと落ちてきてしまうことがあるので、指の第二関節くらい挿入しましょう。
からだに力が入っていると挿入しづらくなることがあるのでリラックスした状態で行いましょう。