2017年10月31日火曜日

エタンブトール錠の一包化



エサンブトールは高湿度条件では脆くなってしまうので一包化の際には注意が必要です。

イスコチン錠100mg   4錠
リファンピシンカプセル150mg   3カプセル
エサンブトール錠250mg 3錠
1日1回朝食後服用       28日分
(一包化指示)

上記処方は、結核治療でよくみかける組み合わせですね。
結核の治療では上記抗結核薬を通常6ヶ月間飲み続けます。
その間、飲み忘れたりに服薬を中止してしまうと、治らないどころか薬剤耐性菌が生じることがあり治療が困難・もしくは不可能となることがあります。
決められた期間忘れずに飲み続けてもらうための工夫として一包化されることがほとんどです。

いずれの薬剤もバラ包装があるので、一包化してもよさそうなのですが、エサンブトール錠には注意しましょう。


エサンブトール錠は温度25℃、湿度75%の条件において
無包装状態では硬度が低下します

2週間後では約50%
1ヶ月後では約30%

脆くなってしまうため、錠剤が崩れてしまうことがあります。
粉砕時の安定性データでは2週間までなら含量低下問題ないとされていますが、
崩れてしまうと錠剤のフィルムコートが剥がれ苦味が強く出てしまいます。

エサンブトールの一包化の際には、除湿剤の入れたタッパーに保管するなど湿度に注意しましょう。