日本初ステロイド含有シャンプー コムクロシャンプー

※注意※
コムクロシャンプーは「シャンプー」ではありますが、劇薬に指定されている医薬品です。ドラッグストアなどで購入することはできません。入手するには、医師の診察と処方箋が必要となります。


コムクロシャンプーは2017年3月に承認された日本で初めてのステロイド含有シャンプーです。

シャンプーという形の薬はとても珍しくいですね、
他にはOTCのスミスリンシャンプーくらいでしょうか。

このコムクロシャンプーは頭部の「尋常性乾癬」を効能効果とする医薬品で、成分はデルモベートと同じクロベタゾールプロピオン酸エステルです。

https://www.maruho.co.jp/medical/products/comclo/index.html

尋常性乾癬とは


慢性の皮膚疾患で、頭や肘、腰など、刺激を受けやすい部位に銀白色の薄いかさぶたのような鱗屑(フケ)が付着した少し盛り上がった赤い発疹ができます。特に毛が皮膚をこする頭部にはできやすいといわれています。
日本には乾癬の患者は約10万人程度いると考えられていて、そのうち9割が尋常性乾癬です。

皮膚科Q&A-乾癬- 日本皮膚科学会
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa14/q01.html

治療はステロイドの塗り薬を塗って炎症を抑えたり、ビタミンD3の塗り薬を使って皮膚のゴワゴワを抑えたりします。

しかし、症状が出やすい頭皮は、髪の毛が邪魔で上手に薬を塗る事がむずかしく、また、薬が髪の毛についてしまうのことを女性の患者さんは非常に嫌がられます。
そのため、あまり治療がうまくすすみにくい状態でした。

そのため、塗りやすさや美容に配慮した製剤の開発が望まれており、開発されたのがコムクロシャンプーなのです。


コムクロシャンプーの特徴


コムクロシャンプーの特徴は剤形と使い方です。
剤形は適度なとろみを持ったシャンプーのような外用液剤で、頭部の尋常性乾癬の皮疹に塗りやすくなっています。また、使用方法は塗った15 分後に洗い流すという短時間接触療法なので、strongest クラスのステロイド外用剤がもつ副作用発現リスクを軽減することができます。


コムクロシャンプーの使い方


コムクロシャンプーは乾いた頭皮に使用します。薬を塗る前に濡らさないようにしましょう。
広げた手のひらにシャンプーを500円玉くらいの大きさ分出して、患部に塗ります。
500円玉3枚分で頭全体に塗ることができます。
患部に塗り終わったら指の腹で患部にシャンプーをなじませます。

その後、15分間そのまま待ちます。
浴室、リビングどこで待ってもいいと思います。テレビを見たり、スマホをいじったりゲームしたり、メイクを落としたり自由に待ち時間を使ってください。

15分経ったら、頭皮にお湯または水をかけて指の腹でよく泡立てます。
このとき、強くゴシゴシと擦ってはいけません。
乾癬は強くこすることで、ゴワゴワが硬くなり悪化することがあるからです。

泡が立ったら、すすぎます。
流し残しのないように頭皮、手、全身を十分に洗い流します。
この時、リンスなどを使用しても良いです。髪が結構ぱさつきます。
また、他のシャンプーを使用しても良いのですが、過度に乾燥する恐れがあるのであまりお薦めはできません。保湿は十分にしましょう。


コムクロシャンプーはなぜ乾いた頭皮に塗るのか


濡れたまま薬を塗ると、薬が垂れてきて目に入る危険性があるからです。ステロイドの副作用に眼圧上昇作用があるので、緑内障や白内障のリスクを最小限に抑えるためです。

シャンプーハットやヘアバンドなどで目に垂れてこないようにすれば、濡れた状態でも問題ないとは思います。
しかし、シャワーキャップなどの頭皮全体を覆うものは使用できません。


コムクロシャンプーは風呂場においてはいけません


コムクロシャンプーはシャンプー剤であり、処方された患者以外の人が通常のシャンプーと間違えて、使用するおそれがあります。このような事態を防ぐため、また子どもが誤って使ったり飲んだりしないよう保管には十分注意する必要があります。
また、浴室等高温(30℃以上)になる場所には保管してはいけません。十分な薬効が発揮されない可能性があります。


コムクロシャンプーは開封後4週間以上経過したものは廃棄してください


コムクロシャンプーは未開封かつ「室温(1~30℃)」で 3 年間の安定性が確認されていますが、開封後の安定性は、4 週間までしか確認されていません。そのため開封後、4 週間以上経過したものは使用しないようにしましょう。


コムクロシャンプーの処方は一度に4週間まで


頭部の尋常性乾癬患者を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験において、4週間を超える使用経験がなく、 短期間接触療法とはいえども strongest のステロイドを含有しているので長期間投与することでステロイド由来の副作用(皮膚萎縮、毛細血管拡張等)が発現する可能性があります。乾癬症状の改善がみられないまま、長期にわたり漫然と使用することは、安全性上望ましくありません。そのため、患者の病態を十分観察し、投与 4 週間を目安に本剤の必要性を検討する必要があるのです。

尋常性乾癬は良くなったり悪くなったりを繰り返す病気であることから、長期にわたり繰り返し投与が必要になり、また、状態により 4 週を超えた投与も想定されます。
1 日 1 回 4 週間投与(導入期)した後に週 2 回最大 24 週間投与(維持期)を行った海外の臨床試験では 、維持期の有害事象及び副作用の発現状況に、コムクロシャンプー群とプラセボ群で問題となるような差は認められなかったというデータがあります。


コムクロシャンプーの使用感アンケート


治験時に使用した患者78人に尋ねた使用感アンケートでは
7割の患者さんが「塗りやすかった」「簡単に塗ることができた」と回答しています。