メトホルミンを変色させるのはオルメサルタンだけではなかった


メトホルミン塩酸塩製剤とオルメサルタンメドキソミル製剤(オルメテック)を夏場の高温多湿時に一包化して保存した際に、メトホルミンが淡紅色に変色してしまうというのはよく知られている配合変化だと思います。


メトホルミン製剤と DMDO 基を有する製剤との一包化による変色


メトホルミン塩酸塩製剤とオルメサルタンメドキソミル製剤の一包化による配合変化について(トーアエイヨー)
http://med.toaeiyo.co.jp/products/medet/pdf/haigou-med.pdf



この現象は、フォーゲス・プロスカウエル反応(Voges−Proskauer(VP)反応)として知られています。

VP反応は、オルメサルタンメドキソミル含有錠剤中のオルメサルタンメドキソミルから遊離した(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチル基(DMDO基)が加水分解され、ジアセチル、アセトインへと変化し、これらがメトホルミン塩酸塩製剤中のメトホルミンのグアニジノ基と反応することにより起こると考えられています。



DMDO基の構造を持つ医薬品


DMDO基を持つ医薬品は以下のとおりです。
赤円がDMDO基。

オルメサルタンメドキソミル

(オルメテック)



プルリフロキサシン

(スオード)



レナンピシリン塩酸塩

(バラシリン:2010年3月31日販売終了)