なぜ医療用麻薬の個装箱にはバーコードが表示されていないのか


「麻薬製品はメーカー間の相互仕入れが発生していること等、通常の医療用医薬品とは流通経路、管理方法が異なるため販売包装単位及び元梱包装単位には表示を要さない」とされています。

業界標準マニュアル「医療用医薬品新コード表示ガイドライン」(日本製薬工業協会)
http://www.jpma.or.jp/about/basis/guide/pdf/trade_000_3_1.pdf


バーコード(GS1事業者コード・JANコード)には、『販売業者の情報』が含まれています。

通常、医薬品は販売元が明確になっていますが、

医療用麻薬については
麻薬元卸売業者である製薬メーカーが他の麻薬元卸売協会加入メーカーの全商品を扱うことができます。

つまり、1つの製造販売メーカーの商品に、いくつもの販売メーカーが存在することになります。
別の見方をすると、特定の販売メーカーは存在しないということになり、『販売業者の情報』であるバーコードを表示することができません。


しかし、箱に表示ができないため、表示不要になっていますが、GS1事業者コード・JANコードが存在しないわけではありません。

GS1事業者コード・JANコードはある一定のルールに則り作成されるため、必要な情報が分かれば作成することが可能です。

例:オキシコンチン錠10mgPTP100錠


製品名

形態

包装

製造販売

販売会社
JANコード
GS1コード


オキシコンチン錠10mg 

PTP

100錠

塩野義

塩野義

4987087030082

14987087030089

オキシコンチン錠10mg 

PTP

100錠

塩野義

田辺三菱製薬

4987128071715

14987128071712

オキシコンチン錠10mg 

PTP

100錠

塩野義

大日本住友製薬

4987116782111

14987116782118

オキシコンチン錠10mg 

PTP

100錠

塩野義

武田薬品

4987123144698

14987123144695

オキシコンチン錠10mg 

PTP

100錠

塩野義

第一三共

4987081513451

14987081513458


JANコードを作ってみよう


医療用医薬品に関するコードについては日本ジェネリック製薬協会の資料がとてもわかり易くまとまっています。
http://www.jga.gr.jp/pdf/news/N85/JGA-NEWS85-00.pdf







JANコードから「4987」を除いた9桁のコードを『統一商品コード』といいます。
つまり、『統一商品コード』が分かれば、JANコードを作成することができます。

JANコード = 4987 + 統一商品コード

『統一商品コード』は、日本製薬工業協会(製薬協)が作成しています。
医薬品の販売単位ごとに割り当てられた9桁のコードです。
最初の3桁はメーカーコードで、次の5桁がアイテムコード、下1桁はチェックデジットとなります。

例えば、塩野義製薬が販売するオキシコンチン錠10mgPTP100錠の場合
統一商品コードは「087030082」です。
087」は塩野義製薬が販売しているという意味です。
03008」各販売メーカーが設定している商品のコードです。
「2」はチェックデジットです。


『統一商品コード』は医薬品卸や製薬メーカーに聞けば教えてくれます。


参考:
一般財団法人 流通システム開発センター「GS1事業者コード・JANコードとは」
http://www.dsri.jp/jan/about_jan.html