痛風は尿酸値が高くて起こるものではありません。



健康診断などで尿酸値が高いと、「お酒は控えめにして尿酸値を下げないと痛風になりますよ」とアドバイスされることがあると思います。

尿酸値が高いと痛風になるというのは誤解です。



痛風発作が起こった時に尿酸値を下げるかどうか

痛風発作が起こった時に尿酸値を下げる薬を開始すると、ほとんどの場合で発作は悪化します。

痛風発作は尿酸値が高くて起こるものではなく、むしろ高い尿酸値が下がった時に起こるのです。


それはどういうことなのでしょう。
尿酸値が急激に下がると、関節など結晶が溜まっている部分の周りから少しずつ溶けていき、結晶がポロッと剥がれていきます。
剥がれ落ちた結晶に炎症を起こす物質が集まってくるため発作が起きます。

出典:鳥居薬品

そのため、痛風発作を起こした時に尿酸値を下げる薬を服用し始めてはいけません。


しかし、このことを勘違いして「発作中は尿酸を下げる薬を止めなさい」と間違ったことを言う人がいます。

発作の前後では尿酸値を変えないことが原則です。

ずっと尿酸を下げる薬を飲んでいて尿酸値が低い時に発作が起こった人は、そのまま服用を続けてください。

きちんと薬を飲んでいる人はそれほど発作は起こりません。薬を飲んだり飲まなかったりして、尿酸値が上下している人で発作は起こりやすいです。


尿酸を下げる薬は飲み始めに注意


健康診断などで高尿酸血症を指摘され、尿酸を下げる薬を服用を始めた時に発作が起こってしまうこともあります。尿酸値を下げ始める時に発作が起こりやすので、一般的に尿酸値を下げる薬は最低用量から始めます。


最近登場した尿酸を下げる薬(フェブリク、トピロリックなど)の添付文書には『徐々に増量する』と記載があります。
ザイロリックやアロプリノールのように40年近く前からある薬の添付文書にはその記載がありませんが、同様の注意が必要です。


痛風発作の対処法


患部は安静にして、熱感があるときは冷やします。これだけで十分です。
また、痛風の回復期で炎症がなく痛みだけ少し残っている場合には、温めたほうが楽になる場合もあります。

痛み止めは医師の処方通りに飲みましょう。
ひどい痛風発作では、痛み止めを比較的短期間に多めに使用するのが原則です。