テルシガンエロゾルの販売中止と代替品



テルシガンエロゾルが2016年10月をもって販売中止となるようです。
(経過措置期間予定2017年3月31日まで)

テルシガンエロゾル 製造・販売中止のお知らせ(日本ベーリンガー)
http://www.bij-kusuri.jp/information/attach/pdf/ter_info_201606.pdf


テルシガンエロゾルはスコポラミン誘導体の吸入用抗コリン剤で気道分泌を抑制することなく気管,気管支に対して,顕著な痙攣緩解作用を示します。

気管支喘息,慢性気管支炎,COPD等の患者さんに処方されるお薬です。


役目を終えたテルシガン


テルシガンエロゾルは、短時間作用性抗コリン薬(SAMA)に分類される薬剤です。
短時間作用型であるため、1日3回吸入しなくてはならず、吸入回数が多くなってしまうのが問題でした。
吸入を忘れて発作が出てしまうなんてこともありました。

現在では、1日1回吸入で作用が24時間以上持続する長時間作用性抗コリン薬が登場し、短時間作用性抗コリン薬はほとんど使われなくなりました。


また、短時間作用性抗コリン薬は短時間作用性β2刺激薬よりも、気管支拡張作用は優れるのですが、効果発現までの時間に劣ります。
発作時のリリーバー(発作を止める薬)には短時間作用性抗コリン薬よりも短時間作用性β2刺激薬の方が適しています。


これらから、使用される機会も減り、売上が減ってきたことから販売を中止するものと考えられます。


テルシガンエアロゾルの代替品


テルシガンエロゾルが販売中止になった今、日本に残るSAMAはこれしかありません。

臭化イプラトロピウム(アトロベント)
用法:1回1~2噴射(臭化イプラトロピウム無水物として20~40μg)を1日3~4回吸入