タミフルの予防効果はどのくらい?

タミフルはインフルエンザの予防に用いることができる薬です。


では予防効果あどの程度持続するのでしょうか。


タミフルの添付文書には以下の記載があります。
インフルエンザウイルス感染症に対する予防効果は、本剤を連続して服用している期間のみ持続する。

このように、タミフルは飲んでいる期間しか予防効果はありません。



では、例えば 

1日間だけ飲んで、その日だけ予防することはできるのでしょうか。



この例はたまに受験生を持つ親から問い合わせを受けます。

答えは、1日1回のみ服用した場合でも、服薬当日のみであれば予防効果は期待できます。


タミフルに最も感受性の低いB型インフルエンザウイルス増殖に対するIC95は30ng/mLです。


タミフル75mg単回投与時の薬物動態パラメーターは次のとおりです。

Cmax 360±85 ng/mL
Tmax 4.1±1.2時間
T1/2 6.4±3.7時間

単回投与時に血中濃度が30ng/mLになるのは、およそ18時間~24時間後と推測されます。


このことから、1日1回のみ服用した場合でも、服薬当日のみであれば予防効果は期待できると考えることができます。



なお、タミフルの承認されている用法用量においては「7~10日間経口投与」とされています。


この設定理由は、家族内予防を想定したものだからです。


すなわち、「7~10日間」とは同居の初発インフルエンザ患者がウイルスを放出している期間として設定されています。



参考:
タミフル予防投与における承認申請資料(中外製薬)
http://www.pmda.go.jp/drugs/2004/P200400015/index.html



【追記】

上の例で示したような使い方で予防的に薬をもらおうとするのはやめましょう。


予防投与はインフル発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記が対象です。

(1)高齢者
(2)慢性呼吸器・心疾患患者
(3)代謝性疾患患者(糖尿病等)
(4)腎機能障害患者