ストメリンDエアロゾルの代替品


ストメリンDエアロゾルの処方せんがきたのですが、どうやら販売中止(経過措置期間2016年3月末)らしく、卸業者さんから入荷することができませんでした。

http://med2.astellas.jp/med/jp/message/keika/keika-20150330060000.pdf


ストメリンDエアロゾルの代替品は何が良いでしょうか。



ストメリンDは喘息の吸入薬です。

これは喘息の発作の時に使う薬で、気管支を広げ、発作を抑えます。




成分としてイソプロテレノール(β2刺激薬)、臭化メチルアトロピン(抗コリン薬)、デキサメタゾン(ステロイド薬)を含んでいる合剤です。




分類としては短時間作用型β2刺激薬です。





短時間作用型β2刺激薬の吸入薬には以下があります。
  • サルタノール
  • メプチン
  • ベロテック
  • アイロミール
これらが代替の候補になります。


また、「喘息予防・管理ガイドライン 2015」にも以下のような記載があり、発作時に使用する薬剤として上記候補薬が推奨されています。

喘鳴/胸苦しさのみから中等度までの喘息症状の出現に際しては、まず短時間作用性β2刺激薬の加圧式定量吸入器(pMDI:サルタノールインヘラー、メプチンエアー、ベロテックエロゾル、アイロミールなど)で1~2パフ(各薬剤の添付文書を参考にする)を吸入し、効果が不十分であれば1時間まで20分おきに吸入を繰り返し、以後は1時間に1回を目安に吸入する。

しかし、ストメリンDは、メプチンなどの短時間作用型β2刺激薬の単剤が効果が芳しく無いとき、ステロイドの効果を狙って選択されるという印象があります。


短時間作用型β2刺激薬の単剤が効果ない場合は、コントロールに使う長時間作用型の薬剤のコンプライアンスの確認や処方変更を考慮されるべきなのですが、その点を呼吸器専門医以外のドクターに説明するのは苦労します。


そこで、
喘息発作のレスキューに使用できるβ2刺激薬とステロイドの合剤の吸入刺激薬を探してみましょう。



この条件に該当するのは

シムビコートです。



シムビコートの成分はホルモテロール(長時間作用型β2刺激薬)とブデソニド(ステロイド)です。



ホルモテロールは長時間作用型に分類されますが、効果発現までに短時間で作用するという特性を持っているので発作でのレスキューとして投与可能なのです。



シムビコートを1日2回投与の定期吸入に加えて頓用吸入する治療法をSMART療法といいます。

SMART療法では、発作発現時に1吸入し、数分経過しても発作が持続する場合には、追加で1吸入することが可能でです。1回の発作発現につき最大は6吸入までとされています。


喘息予防・管理ガイドライン 2015」にも発作時の対応としてSMART療法の追加投与が記載されています。

Kenneth R Chapman, et al.Single maintenance and reliever therapy (SMART) of asthma: a critical appraisal. Thorax (2010). doi:10.1136/thx.2009.128504
http://thorax.bmj.com/content/early/2010/06/26/thx.2009.128504.full


以上から

ストメリンDの代替品は

まず、短時間作用型β2刺激薬

  • サルタノール
  • メプチン
  • ベロテック
  • アイロミール

短時間作用型β2刺激薬でコントロール不良な場合

  • シムビコートでのSMART療法を考慮します。