妊婦さんは要注意したい感染症「ジカ熱」

蚊が媒介する感染症で発熱などの症状が現れる「ジカ熱」がブラジルなどの中南米で流行していることから、厚生労働省はこうした地域に渡航する際には蚊に刺されないよう注意を呼びかけています。

NHK NEWSweb 1月22日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160122/k10010380961000.html


中南米を中心に、ジカ熱の感染が多数報告されています。


ジカ熱はデング熱及びチクングニア熱と同様、蚊を媒介して感染します。また、ジカ熱は感染しても症状がないか、症状が軽いため気付きにくいこともあります。

海外の流行地において、蚊に刺されてから数日後に、軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛等の症状が見られた場合は、医療機関を受診してください。

海外の流行地へ出かける際は、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊に刺されないよう注意してください。


ジカ熱について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html



2015年の8月以降、ブラジル北東部の州を中心に小頭症児の新生児が急増しており、11月末、ブラジル保健省は妊娠中のジカウイルス感染が胎児の小頭症と関連していることを確認したと発表しました。2016年1月9日現在、ジカ熱に関連した疑い例を含む小頭症児は3530例、死亡例は46例と報告されています。


ブラジルにおけるジカ熱の流行に関する注意喚起(在ブラジル日本大使館)
http://www.br.emb-japan.go.jp/itpr_ja/kaigai_anzen.html




ジカ熱とは、どのような病気ですか?

ジカウイルスが感染することによりおこる感染症で、軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛などが主な症状です。

妊婦や胎児にジカ熱はどのように影響しますか?
ブラジル保健省は、妊娠中のジカ熱感染と胎児の小頭症に関連がみられるとの発表をしており、 2016 年1月15 日には、米国 CDC が、妊娠中のジカ熱感染に関してより詳細な調査結果が得られるまでは、流行国地域への妊婦の方の渡航を控えるよう警告を発出しました。現在、胎児の小頭症とジカウイルスとの関連についての調査が行われています。

どのようにして感染するのですか?

ウイルスに感染した患者を蚊が吸血すると、蚊の体内でウイルスが増殖し、その蚊が他者を吸血することでウイルスが感染します(蚊媒介性)。感染したヒトから他のヒトに直接感染するような病気ではありません。また、感染して全員が発症するわけではなく、症状がないか、症状が軽いため気付かないこともあります。
妊娠中の女性が感染すると胎児に感染する可能性が指摘されていますが、その感染機序や感染時期はわかっていません。

治療薬はありますか?

ジカウイルスに対する特有の薬は見つかっておりません。対症療法となります。

予防接種はありますか?
ジカ熱に有効なワクチンはありません。

ジカ熱に関するQ&Aについて(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109899.html



診断方法

特異的な臨床症状・検査所見に乏しいことから、実験室内診断が重要となる。主要な検査方法は遺伝子検査法によるウイルス RNA の検出(血清、尿)である。ジカウイルス特異的 IgM/IgG の ELISA による検出法も報告されているが、デングウイルス IgM との交差反応が認められる症例もあるため、結果の解釈には注意が必要である。また、中和抗体価を測定すればデングウイルス感染とジカウイルス感染は血清学的に鑑別できる。また、急性期と回復期のペア血清での測定が重要である。


ジカウイルス感染症(ジカ熱)のリスクアセスメント 2016年1月20日(国立感染症研究所)
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10906000-Kenkoukyoku-Kekkakukansenshouka/0000109917.pdf


南米に引き続き米国ハワイでもジカ熱が確認されています。


蚊が媒介する感染症で妊婦が感染すると子供が小頭症になると言われてます。


Anthony S.et al,. Zika Virus in the Americas — Yet Another Arbovirus Threat. N Engl J Med. 2016 Jan 13.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26761185



米ハワイで生まれた小頭症の新生児が、蚊が媒介する感染症のジカ熱に感染していたことが18日までに分かった。南米ブラジルではジカ熱が流行し、小頭症の乳児が激増しているが、米国で症例が確認されたのは初めて。小頭症とジカ熱との因果関係が確認されたわけではないが、当局は警戒を呼びかけている。


ハワイで小頭症の新生児、ジカ熱の感染を確認 米国で初(CNNニュース)
http://www.cnn.co.jp/usa/35076344.html



蚊が媒介し、ブラジルでは新生児の小頭症の増加との因果関係も指摘されているジカ熱について、カリブ海の米自治領プエルトリコで初の感染者が出たことが2日までに分かった。衛生当局者が明らかにした。

小頭症との関連疑われるジカ熱、プエルトリコでも感染者(CNN.co.jp)
http://www.cnn.co.jp/world/35075661.html



日本でもジカ熱って診断されたことあるんですか?

あります

これまでに日本で3例が報告。

Kutsuna S et al,. Two cases of Zika fever imported from French Polynesia to Japan, December 2013 to January 2014,Euro Surveill. 2014 Jan 30;19(4).
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24507466