ダニ抗原減感作療法剤 アシテアとミティキュアの比較


2015年2つのダニ抗原減感作療法用の舌下錠が発売されます。
  • アシテアダニ舌下錠
  • ミティキュアダニ舌下錠


承認日が違う

アシテアダニ舌下錠
2015年3月

ミティキュアダニ舌下錠
2015年8月


禁忌と慎重投与の比較

本剤によるショックの既往のある患者さん及び重症の気管支喘息の患者さんには両薬剤とも投与できません。

「悪性腫瘍、又は免疫系に影響を及ぼす全身性疾患患(自己免疫疾患,免疫複合体疾患,又は免疫不全症等)」のある患者さんについては、アシテアは禁忌とされていますが、ミティキュアは慎重投与に設定されています。


効能又は効果

アシテア、ミティキュアとも同じです。

ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎に対する減感作療法

あくまで鼻炎に対するものなのでアトピー性皮膚炎やほかのアレルギーに対しての効果は不明です。


治療に使用されるアレルゲンの量が違う

使用されているアレルゲンはコナヒョウヒダニから抽出したエキスとヤケヒョウヒダニから抽出したエキスで両薬剤共通です。

ダニ舌下錠に含有されているダニの量はアレルギー患者の皮膚試験に基づき設定されたアレルゲン活性単位で表されています。

アシテアは国際単位で表記され、100 単位(IR)と300単位の2製剤があります。

ミティキュアは日本アレルギー学会により設定された国内のアレルゲン活性単位(JAU)で表記され、3300単位(JAU)と10000単位(JAU)の2製剤があります。

2つの基準の単位があり、わかりにくいので、アシテアを(JAU)表記に換算すると以下のようになります。

アシテアダニ舌下錠 100 単位(IR)は 19000JAU に相当
アシテアダニ舌下錠 300 単位(IR)は 57000JAU に相当

治療に用いるアレルゲン活性の多寡が治療に与える影響についてはよくわかっていません。


用法・用量

アシテア
通常,成人及び 12 歳以上の小児には,1 回 100 単位(IR)を1日1回舌下投与から開始し,1 回投与量は 100 単位(IR)ずつ,300 単位(IR)まで増量する。なお,漸増期間は,原則として 3 日間とするが,患者の状態に応じて適宜延長する。舌下投与後は完全に溶解するまで保持した後,飲み込む。その後 5 分間は,うがいや飲食を控える。

ミティキュア
通常、成人及び12 歳以上の小児には、投与開始後1週間は、ミティキュアダニ舌下錠3,300JAUを1 日1 回1 錠、投与2 週目以降は、ミティキュアダニ舌下錠10,000JAUを1 日1 回1 錠、舌下にて1 分間保持した後、飲み込む。その後5 分間は、うがいや飲食を控える。

アシテアは3日間で100単位(IR)ずつ増量していき、3日目から維持量となるのに対し、ミティキュアは7日目までは3300JAUと投与し8日目から維持量を投与します。

つまり、維持量までの期間が異なっています。

また、アシテアは舌下に完全に溶けるまで保持しなければなりません。

一方、ミティキュアは「1分間保持する」という時間制限があります。


副作用はほぼ同じ

アシテア
咽喉刺激感 21.0%,口腔浮腫 20.0%,口腔そう痒感 18.3%,耳そう痒感 10.4%

ミティキュア
口腔浮腫 16.9%、口腔そう痒症 14.5%、咽喉刺激感 12.9%、咽頭不快感 10.7%、口腔内不快感 10.2%、口の錯感覚 9.6%、耳そう痒症 7.0%


処方できる医師に制限があります

舌下免疫療法はアナフィラキシー等の副作用発現の可能性があることから、適正使用のために、処方・使用は、緊急時対応が可能な医療機関において、薬剤に対する十分な知識と減感作療法に関する十分な知識・経験を持ち、使用する薬剤のリスク等について十分に管理・説明できる医師によってのみ行われなければいけません。

処方する医師は事前に関連学会主催等の「舌下免疫療法講習」を受講し、その後、使用薬剤の「適正使用eラーニング」の受講、及び使用薬剤の「適正使用eテスト」の合格を経て、「登録医師」となる必要があります。

また、薬局では調剤前には薬剤師により、処方医師が「登録医師」であることが確認できなければ調剤することができません。

これらは、両薬剤とも共通です。


舌下投与による減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬処方のためのアレルゲン免疫療法(減感作療法)eラーニング/eテストについて