2015年8月6日木曜日

牛乳アレルギーの人に投与してはいけない薬、慎重に投与されなければならない薬

添付文書中「禁忌」の項に「牛乳アレルギー」の記載のある主な医療用医薬品

血管拡張剤 
 エマベリン L カプセル

止しゃ剤、整腸剤 
 エンテロノン-R 散
 コレポリーR 散 10%
 耐性乳酸菌散 10%「JG」
 ラックビーR 散
 タンニン酸アルブミン(タンナルビン)

制酸剤、下剤
 ミルマグ錠

たん白アミノ酸製剤
 アミノレバン EN 配合散
 エネーボ配合経腸用液
 エンシュア・H
 エンシュア・リキッド
 ラコール NF 配合経腸用液、
 ラコール NF 配合経腸用半固形剤



添付文書中「慎重投与」の項に「乳製品に対して過敏症の既往歴のある患者」の記載のある主な医療用医薬品

副腎皮質ホルモン剤
 ソル・メドロール静注用

ノイラミニダーゼ阻害剤(2015年8月6日追記)
 イナビル
 リレンザ


添加物に「脱脂粉乳」および「カゼイン」を含む一般用医薬品

 幸健生彩
 婦人華N
 ヘルビタS
 ベクニスドラッジェ
 メコプロミン
 ロスミンS
 DHC トローチ
 新ジキナトローチ
 新ルルエーストローチ
 スコールトローチS
 セキサミントローチS
 トピックトローチS
 トローチS


牛乳アレルギー患者は、日常の食事に含まれる乳製品や乳成分には十分留意して過ごされています。
医薬品のなかにも乳成分を微量に含むものがあるので、十分な注意が必要です。
医薬品の添加物や組成成分として乳タンパクの一種であるカゼインなどを含むものがあります。

製造工程の菌の培養に牛乳由来成分の脱脂粉乳を使用し、製造しているものがあります。
培養後の凍結乾燥時に脱脂粉乳を安定化剤として使用しているものがあります。
なお、かさ増しするための添加物(賦形剤)として各種製剤に使用されている乳糖がありますが、乳糖自体にアレルゲン性は認められません。
経口投与するものに関しては問題無いと考えられています。

しかし、純度の高い日本薬局方の乳糖であっても、微量の乳タンパク質が残存していることが確認されており、注射剤や吸入薬などでは、極めて微量の摂取でも症状が出現するような感受性の高い牛乳アレルギーの患者は、乳糖が添加されているものの使用を控える方が安全であるといわれています。


今井孝成, 全身のアレルギー-食物アレルギー・アナフィラキシー.月刊薬事.52(5),2010,43-48.
http://www.amazon.co.jp/dp/B003I7CTF6/

杉崎千鶴子.食物アレルギー患者に注意を要する医薬品① 食物アレルギー患者への投与禁忌の医薬品.薬局.64(3),2013,87-92.

厚生労働科学研究班による食物アレルギーの診療の手引き 2014(食物アレルギー研究会)

ラニナミビルオクタン酸エステル水和物及びザナミビル水和物の「使用上の注意」の改訂について