糖尿病患者さんが注意したい併用薬



糖尿病を患っておられる方は、糖尿病の他の病気にかかっておられるケースが多くあります。


糖尿病以外の病気の治療に使用されるお薬には、糖尿病を悪化させたり、糖尿病の薬の作用を弱めてしまうものがあります。


お医者さんや薬剤師に、現在服用中の薬がわかるお薬手帳を見せることによって、適切な薬が選択されるでしょう。




糖尿病を悪化させたりする薬剤


非定型抗精神病薬

ジプレキサ(オランザピン)
【警告】
著しい血糖値の上昇から、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の重大な副作用が発現し、死亡に至る場合があるので、本剤投与中は、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。


セロクエル(クエチアピン)
【警告】
著しい血糖値の上昇から、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の重大な副作用が発現し、死亡に至る場合があるので、本剤投与中は、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。


クロザリル(クロザピン)
【警告】
糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の死亡に至ることのある重大な副作用が発現するおそれがあるので、本剤投与中はCPMSに準拠して定期的に血糖値等の測定を行うこと。また、臨床症状の観察を十分に行い、高血糖の徴候・症状に注意するとともに、糖尿病治療に関する十分な知識と経験を有する医師と連携して適切な対応を行うこと。特に、糖尿病又はその既往歴もしくはその危険因子を有する患者には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。なお、糖尿病性ケトアシドーシス又は糖尿病性昏睡の徴候が認められた場合には投与を中止し、インスリン製剤を投与するなど適切な処置を行うこと。


エビリファイ(アリピプラゾール)
【警告】
糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡等の死亡に至ることもある重大な副作用が発現するおそれがあるので、本剤投与中は高血糖の徴候・症状に注意すること。特に、糖尿病又はその既往歴もしくはその危険因子を有する患者には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与することとし、投与にあたっては、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。


リスパダール(リスペリドン)
本剤の投与により、高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、特に糖尿病又はその既往歴あるいはその危険因子を有する患者については、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。

低血糖があらわれることがあるので、本剤投与中は、脱力感、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、意識障害等の低血糖症状に注意するとともに、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。


ルーラン(ベロスピロン)
本剤の投与により、高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状の発現に注意するとともに、特に糖尿病又はその既往歴あるいはその危険因子を有する患者については、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。



β遮断薬

インデラル(プロプラノロール)
カルビスケン(ピンドロール)
テノーミン(アテノロール)


血糖降下作用が増強されることがある。また、低血糖症状(頻脈等)をマスクすることがあるので血糖値に注意すること。
血糖降下剤とは併用注意




抗アルドステロン薬

セララ(エプレレノン)
禁忌
微量アルブミン尿又は蛋白尿を伴う糖尿病患者[高カリウム血症を誘発させるおそれがある。]



レニン阻害薬

ラジレス(アリスキレン)
禁忌
ARBとACE阻害薬を投与中の糖尿病患者
〔非致死性脳卒中、腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。〕






抗菌薬

クラビット(レボフロキサシン)
低血糖があらわれることがあり、低血糖性昏睡に至る例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。糖尿病患者(特にスルホニルウレア系薬剤やインスリン製剤等を投与している患者)、腎機能障害患者、高齢者であらわれやすい。

クラリス(クラリスロマイシン)
バクタ(スルファメトキサゾール/トリメトプリム合剤)

SU剤やグリベンクラミド等の併用注意
SU剤やグリベンクラミド等の血中濃度が上がることがあります。
低血糖 (意識障害に至ることがある) が報告されているので,異常が認められた場合には,投与を中止し,ブドウ糖の投与等の適切な処置を行うこと。


ホルモン薬

経口避妊薬
ルナベル(ノルエチステロン/エチニルエストラジオール)
ヤーズ(ドロスピレノン/エチニルエストラジオール)
禁忌
血管病変を伴う糖尿病患者(糖尿病性腎症,糖尿病性網膜症等)[血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある.]

糖尿病患者及び耐糖能異常の患者[耐糖能が低下することがあるので,十分コントロールを行いながら投与すること.]

併用注意 血糖降下剤
血糖降下剤の作用が減弱するおそれがある.血糖値その他患者の状態を十分観察し,血糖降下剤の用量を調節するなど注意する.




ステロイド薬

プレドニン(プレドニゾロン)
リンデロン(ベタメタゾン)
レナデックス(デキサメタゾン)
慎重投与
糖尿病の患者[糖新生作用等により血糖が上昇し,糖尿病が増悪するおそれがある。]
併用注意 経口糖尿病用剤
経口糖尿病用剤,インスリン製剤の効果を減弱させることが報告されているので,併用する場合には用量に注意すること。



分子標的薬(抗癌剤)



アフィニトール(エベロリムス)
高血糖があらわれることがあるので、投与開始前及び投与開始後は定期的に空腹時血糖値の測定を行うこと。また、本剤の投与を開始する前に血糖値を適切にコントロールしておくこと。

インライタ(アキシチニブ)
副作用 高血糖(1%以上~10%未満)

グリベック(イマチニブ)
慢性骨髄性白血病患者の国内臨床試験における副作用は、血糖値上昇(52.9%)

スプリセル(ダサチニブ)
副作用 糖尿病(10%未満)


タイケルブ(ラバチニブ)
副作用 高血糖(2~10%未満)


タシグナ(ニロチニブ)
高血糖があらわれることがあるため、本剤投与中は、定期的に血糖値の測定を行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。