耐性乳酸菌製剤にニューキノロンの組み合わせで査定

※ラックビーR散は、テトラサイクリン系薬剤との併用は適応外です。


耐性乳酸菌製剤はクラビット(レボフロキサシン)などのニューキノロン系投与時の腸内細菌叢の異常による諸症状に対して適応を取得していないので、レセプト審査上査定を受けます。

この手のお話は、よく耳にします。

添付文書を見れば分かる話なのに、なぜなのでしょう。



耐性乳酸菌製剤は1970年代に開発され、ペニシリン系、セファロスポリン系、アミノグリコシド系、マクロライド系、テトラサイクリン系およびナリジクス酸投与時の腸内細菌叢の異常による諸症状に対する投与として添付文書上の適用となっています。

ニューキノロン系抗菌薬の先駆けともいわれるノルフロキサシンが登場したのが1980年ころです。


耐性乳酸菌製剤は1970年以降の新しい抗菌剤に対する耐性乳酸菌製剤の感受性について十分に検討されていません。


しかし、一部の医療関係者には耐性乳酸菌製剤はすべての抗菌薬に耐性を示すと認識しているようです。
江頭かの子 他、長崎大学医学部・歯学部附属病院における整腸剤適正使用への取り組み,薬学雑誌,126, 1155-1161 (2006).  
http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/8345/1/YAKUZA126_1155.pdf


また一部の医療書籍においてニューキノロン系抗菌薬と耐性乳酸菌製剤との併用の処方例が紹介されたこともニューキノロンと耐性乳酸菌との適応外の併用に影響していると思われます。

後藤秀美,今日の治療指針.2007 年版,医学書院,2007,356-357.
http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=20122