レボフロキサシン(クラビット)と整腸剤の選択



耐性乳酸菌製剤はクラビット(レボフロキサシン)などのニューキノロン系投与時の腸内細菌叢の異常による諸症状に対して適応を取得していないので、レセプト審査上査定を受けます。


耐性乳酸菌製剤にニューキノロンの組み合わせで査定 
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ニューキノロン系抗菌剤投与時の整腸剤は何を選択すればよいでしょうか?


酪酸菌製剤(ミヤBM)を使う

酪酸菌製剤は抗菌剤に対して耐性を持つよう作られていませんが、芽胞というバリアを形成するので、抗生物質投与時の下痢発症に対する予防・治療効果が報告されています。

山崎喜久雄,他,抗生物質併用がミヤ BM 細粒(宮入菌)に及ぼす影響についての基礎的検討,新薬と臨床,45, 871-876 (1996).


また酪酸菌製剤の適応は、腸内菌叢の異常による諸症状の改善なので保険上もクリアです。

しかし、ニューキノロンに対しての臨床効果についてはほとんど検討されていません。

通常乳酸菌製剤を使う

通常乳酸菌製剤の適応は、腸内菌叢の異常による諸症状の改善なので、ニューキノロンの併用にかかわらず整腸剤として使用できます。

しかし、抗菌剤による乳酸菌への影響を考慮し、服薬時間をずらす方法が考えられます。

抗菌剤の消化管内濃度がMIC 以下になった時間に乳酸菌製剤を服用すれば消化器症状の改善効果は期待できます。

例えば、アルミニウム含有製剤とレボフロキサシンを併用する場合は、1~2時間程度服用時間を空けて服用するように添付文書に明記されています。

同様にニューキノロン系抗菌薬と乳酸菌製剤の服用時間間隔をあけるのです。

ただし、消化管内の抗菌剤の動態についてはほとんど検討されていないので現時点では乳酸菌製剤を服用するタイミングを明確に示すことはできません。(1~2時間は目安になると思います)


抗菌薬を変更する

抗菌剤服用により消化器症状が出やすい患者さんの場合はニューキノロンからセフェム系など耐性乳酸菌製剤を使用できる抗菌剤へ変更するのも現実的です。