週1回服用糖尿病治療薬 トレラグリプチン(ザファテック錠)



トレラグリプチン(ザファテック錠)は、世界初の週1回投与のDPP-4阻害剤です。


インクレチンというホルモンが血糖調節に重要な役割を担っています。

DPP-4阻害剤は、インクレチンを分解してしまうDPP-4という酵素の働きを邪魔することでインスリンの分泌を血糖値に応じて高め、血糖値をコントロールするお薬です。

これまでのDPP-4阻害薬は毎日飲み続ける必要がありました。


2型糖尿病患者さんはさまざまな理由から忙しい毎日を送っており、生活に支障なく自分のライフスタイルに合った治療を求めています。また、医師が思う以上に2型糖尿病患者さんの負担は多様であり、それには心理的な負担も大きく関係していました。一方で、医師が考える以上に、2型糖尿病患者さんは治療と生活の両立について医師に積極的に相談できておらず、服薬コンプライアンスを守れていないケースも見受けられました。

2型糖尿病治療とライフスタイルに関する調査(日本イーライリリー)


糖尿病治療薬を決められた服用回数を守ることはとても難しいです。新規処方での服薬遵守率は約70%であると報告があります。

Michael A. Fischer,et al. Primary Medication Non-Adherence: Analysis of 195,930 Electronic Prescriptions. J Gen Intern Med. 2010 Apr; 25(4): 284–290



このように、糖尿病の薬を毎日飲み続けるのは大変です。
薬を飲んでいないのを先生に悟られるのが嫌で、病院に行くのをやめてしまった方を知っています。さらに、決められた薬を決められた回数のまず、腎臓を悪くされた方もいらっしゃいます。


ザファテック錠は、そんな糖尿病患者さんたちの福音となるのでしょうか。



トレラグリプチンの特徴

アログリプチン(ネシーナ錠)25mgを1日1回投与した場合と、トレラグリプチン100mgを週1回投与した場合のHbA1cの変化を24週間にわたり調査した結果、両薬剤とも同程度の効果を示しました。
アログリプチン:-0.45% 
トレラグリプチン:-0.33%

Inagaki N et al., Once-weekly trelagliptin versus daily alogliptin in Japanese patients with type 2 diabetes: a randomised, double-blind, phase 3, non-inferiority study. Lancet Diabetes Endocrinol. 2015 Mar;3(3):191-7. doi: 10.1016/S2213-8587(14)70251-7. Epub 2015 Jan 19.



トレラグリプチン100mg以上の投与群における消失相半減期は39.0〜54.3時間,投与168時間(1週間)後のDPP-4活性阻害率は66.7%以上(800mg投与は86.91%)を維持し,用量依存性が認められた。

週1回投与で血糖改善示す,新規DPP-4阻害薬trelagliptin(MT Pro)





追記:
2型糖尿病治療剤「ザファテック®錠」の日本における製造販売承認取得について(武田薬品工業)

2015年5月薬価収載予定です。