がん性悪臭の特効薬 ロゼックスゲル 0.75%(メトロニダゾール)



がん性悪臭

がんによる皮膚潰瘍は、乳癌、頭頸部癌、舌癌、歯肉癌、皮膚扁平上皮癌等のがん細胞が皮膚表面への浸潤してきたり、がんが皮膚へ転移したりすることによって起こります。

そして、皮膚潰瘍部から特有の不快なにおい(がん性悪臭)がしてくることが知られています。
がん性悪臭は、患者さん本人の精神的苦痛や生活の質を著しく損なう可能性も報告されています。


がん性悪臭の原因

皮膚潰瘍で増殖した嫌気性菌が産生するプトレシンやカダベリンが主な原因です。

がんの進行期における抗悪性腫瘍剤治療等により免疫抑制状態が続くことで、浸出液や出血を伴う皮膚潰瘍部位に嫌気性菌(Bacteroidesfragilis、Prevotella 属、Fusobacterium nucleatum、Clostridium perfringens、嫌気性球菌等)が感染・増殖すると考えられています。



がん性悪臭の軽減と嫌気性菌の消失には関連があることが報告されています。
国内外の診療ガイドライン等において、がん性悪臭に対する対症療法として、嫌気性菌に対する抗菌活性を有するメトロニダゾールの外用剤による処置が推奨されています。

Ashford R et al,(1984)DOUBLE-BLIND TRIAL OF METRONIDAZOLE IN MALODOROUS ULCERATING TUMOURS. Lancet, 1(8388): 1232-1233,
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0140673684917100

Berger AM et al, Principles and practice of palliative care and supportive oncology 3rd edition, 250-251, 2007
http://books.google.co.jp/books/about/Principles_and_practice_of_palliative_ca.html?id=LngD6RFXY_AC


WHO, Symptom relief in terminal illness: 95-96, 1998
http://whqlibdoc.who.int/publications/1998/9241545070_eng.pdf


イギリスでは、メトロニダゾール 0.75%含有ゲル剤(販売名:Metrogel0.75%)が「がん性皮膚潰瘍に伴う悪臭の軽減」の適応で承認されています。

日本では、ロゼックスゲル承認前は、メトロニダゾールの経口剤を用いて調製した外用剤が、院内製剤としてがん性悪臭に対して使用されていました。

院内製剤は法的位置付けがあいまいで経済性が高いとは言いがたく、安全性・有効性が確立されておらず、また労働安全の整備が不十分だったり、院内製剤の品質保証体制が不十分など多くの課題を抱えています。

そのため特定非営利活動法人 日本緩和医療学会及び一般社団法人 日本緩和医療薬学会から、メトロニダゾールの外用剤について開発の要望書が提出されていました。



メトロニダゾール外用剤の効果について

 乳がんによるがん性皮膚潰瘍がある方で感染があり皮膚潰瘍から悪臭のある患者さんに、ロゼックスゲルを 1 日 1~2 回(1 日 30g まで)、患部に適量を塗14日間塗ったところ、「においがない」「においはあるが不快ではない」と回答した人の割合は9割以上でした。


さらに、嫌気性菌は検出されませんでした。



ロゼックスゲル 0.75%

[効能・効果]
がん性皮膚潰瘍部位の殺菌・臭気の軽減

[用法・用量]
症状及び病巣の広さに応じて適量を使用する。
潰瘍面を清拭後、1 日 1~2 回ガーゼ等にのばして貼付するか、
患部に直接塗布しその上をガーゼ等で保護する。

[承認条件]
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。



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