2014年7月22日火曜日

カナグル錠 粉砕可否



カナグル錠は粉砕等できるかどうか
MRさんにきいてみました。

カナグル錠の粉砕
有効性・安全性・品質を保証できないので推奨されないとのことでした。

粉砕後のデータを教えてもらいました。
40±2℃、褐色のガラス瓶で3ヶ月保存したとき。
性状、純度試験、含量、水分量に変化は認められませんでした。

25±2℃、75%±5%RH、褐色ガラス瓶で3ヶ月保存した時。
性状、純度試験、含量、水分量に変化は認められませんでした。

成行温湿度、白色蛍光灯下、開放シャーレで保存したとき。
曝光4日(約20万lx・h)で変色が認められました。
試験開始時白色だったものが、60万lx・h、120万lx・h曝光時に微黄色になりました。
また、純度試験において、120万lx・h曝光時分解物が認められました。


一包化の可否について

無包装状態での安定性データを教えてもらいました。

40±2℃、褐色のガラス瓶で3ヶ月保存したとき。
性状、純度試験、含量、水分量に変化は認められませんでした。

25±2℃、75%±5%RH、褐色ガラス瓶で1ヶ月保存した時。
水分量の増加と硬度の減少(74Nから49N)が認められました。

成行温湿度、D65ランプ、開放シャーレで120万lx・h曝光時。
性状、純度試験、溶出性、含量、水分、硬度に変化は認められませんでした。



簡易懸濁について

簡易懸濁法は有効性・安全性のデータがないのでお勧めできないとのことでした。

簡易懸濁の製剤学的データは以下のとおりです。

約55℃の微温湯20mLに10分間で崩壊懸濁しました。
懸濁液は8Fr.の経管チューブを40mLの水でフラッシングするとチューブ内に僅かな残渣が認められました。