2014年3月24日月曜日

後発医薬品調剤体制加算のカットオフ値


平成26年調剤報酬改定で新たに設けられた、後発医薬品調剤体制加算のカットオフ値とは。



薬局で調剤した薬剤の数量(規格単位ごと)について、



(後発医薬品あり先発医薬品+後発医薬品)

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全医薬品(経腸成分栄養剤・特殊 ミルク製剤・生薬・漢方を除く)



50%以上であることが新たな施設基準となり、
これをクリアしていない薬局は後発医薬品調剤体制加算を算定することができません


今さら聞けない GE 豆知識(日本ジェネリック医薬品協会)
http://www.jga.gr.jp/pdf/news/N90/JGA-NEWS90-09.pdf




皮膚科や小児科の門前薬局は、後発品あり先発医薬品が少なく、

また、準先発品も多いことからカットオフ値に引っかかりやすくなっています。

※準先発品
昭和42年以前に承認・薬価収載された医薬品のうち、価格差のある後発医薬品があるもの。

アリナミンF糖衣錠
ウルソ錠100mg
プルゼニド錠12mg
ラシックス錠20mg
など

これらは、カットオフ値計算の分母に入りますが、後発品割合の分母には関わってきません。


追記:2015.7.15

カットオフ値の計算方法は、厚生局に提出する届出添付書類に記載されています。



後発品が薬価収載されると、「後発医薬品あり先発医薬品」や「後発品」の数量に影響が出てきます。

つまり、分子の値が変わることがあるのです。



「後発医薬品あり先発医薬品」や「後発品」については厚生労働省のホームページで調べることができます。

いつから、数量に加えてよいかどうかも調べられます。


調べ方はこちら



■後発医薬品の規格単位数量の割合を算出する際に除外する医薬品

(1)経腸成分栄養剤 
エネーボ配合経腸用液、エレンタール配合内用剤、エレンタール P 乳幼児用配合内用剤、エンシュア・リキッド、 エンシュア・H、ツインライン NF 配合経腸用液、ラコール NF 配合経腸用液、ラコール NF 配合経腸用半固形剤 
(2)特殊ミルク製剤 
フェニルアラニン除去ミルク配合散「雪印」、ロイシン・イソロイシン・バリン除去ミルク配合散「雪印」  
(3)生薬(薬効分類番号510) 
(4)漢方製剤(薬効分類番号 520) 
(5)その他の生薬及び漢方処方に基づく医薬品(薬効分類番号 590)